理解の少ない現状

うつについて世間の理解

認知はあるけど理解は低い

うつについてニュースでも取り上げられることが多くなったこともあり、世間での認知は広まっているけれど、実際の所うつについて理解している人は少ない印象です。
うつは気持ちの持ちようで治ると本気で思っている人もいるようで、休職から復帰しても再び休職してしまう人がいるのも環境によることが多いと思われます。

症状が見えづらい?

うつは症状として見えづらいから周りも理解がしづらい可能性があります。
発熱がある、骨折でギプスを巻いている、咳でマスクをしている、ような外部に見える形で出づらいのがうつの症状でもあり、特に気持ちの落ち込みについては理解されない傾向にあります。
このうつに対しての認識のギャップが負担にもなり、復帰直後や療養している人には余計なストレスとなる場面が多いと思われます。

求められる環境の認識

会社や管理する側にとっては復帰=全快と思っている人もいるようで、復帰直後から100%のパフォーマンスを求める人もいます。
当然復帰直後は慣らし運転期間なので、100%のパフォーマンスを発揮するのは調子を悪くする原因になりかねません。
レースカーのエンジンでオーバーホール直後で温めてもいない状態でいきなり全開で回そうとしているようなもので、そんなことをすれば壊れてしまうかもしれないのは分かりきったことです。
しかし、人間は過去の歴史から学べる人は少なく自分の経験でしかものを考えられない人が多いので、他の病気と同じと考え、うつという病気も休めば完全に治ると考える人も少なからずいます。
ゆっくりと様子を見ながら回復をしようとしている側と、復帰したから100%のパフォーマンスを求める管理側の溝は、社会的な認識と仕組みで埋める他ないと思います。
少なくとも埋める役目はうつになった本人ではないと思います。

守られない復帰後の環境

主治医や規模の大きな会社であれば産業医から復帰時に就業条件がつくと思います。
主には残業時間の制限や負荷を下げた労働内容になると思いますが、それらが正しく守れない環境も多々あるのが現実です。
体調を回復させるための就業条件が守れないのであれば、当然また体調を崩してしまう原因ににも繋がりやすく、結果復帰後の6割近い人が再び休職や退職へと繋がってしまうことになります。
決して体調を崩した本人が悪いのではなく、復帰を甘く見て業務を優先させた管理者の甘えによる責任が大きいと思います。

真の理解が広まるまでは

結局のところうつになった事がある人しか分からない病気の辛さが世間に認知されておらず、さらには法であったり社会の仕組みが整備されていないため、結局の復帰したから人に再び負担がかかる環境になっています。
必死に回復しようとしている本人は当然考え、行動していますが、個人で世間の認識を変えていくには限界があります。
結果、環境が合わないために環境から離れていく人が多いわけで、本当の意味での病気の理解をが必要だと思います。